PR

魅力あふれる柴犬【愛すべき日本の天然記念物】

日本には「秋田犬」「北海道犬」「紀州伊犬」「甲斐犬」「四国犬」「柴犬」と固有の犬種が6種類あります。全て日本の天然記念物に指定されています。その中でも日本で飼育されている日本犬のおよそ80%が「柴犬」とされています。
2022年度の登録数は8,568頭で、登録数では9位となっています。(ちなみに1位はプードルです)

最近では海外でも人気になっている「日本犬」
今回は日本犬として馴染みのある柴犬の魅力とその生態についてご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

柴犬の歴史

遠くを見る柴犬

柴犬のルーツを辿るとおよそ88年前の島根県に行きつきます。
現在「柴犬」とされている犬達は88年前島根に生まれた1匹のオスの血統を受け継いでいるのです。

その犬が生まれたのが1930年、名前を「石(いし)」といいます。島根県西部の石見地方に住んでいた、日本古来の種である「石州犬」です。

明治時代に入ると西洋の文化と共に多くの西洋犬も日本に入ってきました。元々いた日本古来の種はだんだんと少なくなり交雑もあり一時は絶滅しかけたのですが、日本犬を守ろうと設立された「日本犬保存会」によって だんだんと頭数を増やしていきました。1936年に犬種を「柴犬」とし天然記念物として登録されました。「石」はその第一号なのです。

「柴犬」には他の日本犬と違い 秋田 や 北海道 といったような原産地域の縛りがありません。日本古来の種で、サイズが小型な犬のことを指します。

秋田犬は「大型」北海道犬・紀州犬・四国犬・甲斐犬は「中型」柴犬は「小型」と分類されているんだよ

スポンサーリンク

柴犬の毛色

柴犬には4色の毛色があります

  • 「赤柴」・・・キレイな薄茶色で柴犬の約80%がこの毛色です
  • 「黒柴」・・・真っ黒な毛色 おでこの麻呂眉が特徴的
  • 「白柴」・・・真っ白な毛色に耳先と背中にうっすらと茶色があります
  • 「胡麻柴」・・・「赤柴」よりも茶色が濃く、赤味が強いものを「赤胡麻」黒味が強いものを「黒胡麻」といいます。希少性の高い毛色で出生確立はおよそ数%だそうです

毛色の割合でいうと「赤柴」が一番多いのですが両親が「赤柴」でも他の毛色の子供が生まれることもあります。柴犬には必ず「赤」「黒」「白」の三色の毛色が含まれているのでどの毛色も生ま
れる可能性があります。しかしながら「白柴」や「胡麻柴」は割合的には少なくなっているようです。

毛色の割合によって同じ「赤柴」「黒柴」であってもその見た目はバラエティーに富んでいます。

分かりやすい「黒柴」でいうなら麻呂眉の色が白っぽい子と茶色っぽい子、胸のあたりの白い毛の量、お腹まで真っ黒な子と真っ白な子、足先が茶色い子と白い子・・・などなど
どの子もみんなオンリーワンな毛色となっています。

ぼくの模様や毛色の割合もお友達の黒柴くん達と少し違うよ

主達は一瞬でその違いを見抜くよ

「柴犬愛」だね

柴犬の体

オスとメスで多少体格差はありますが、標準体型は以下の通りとなっています。

オスの標準体型

  • 体高:38~41㎝
  • 体重:9~11㎏

メスの標準体型

  • 体高:35~38㎝
  • 体重:7~9㎏

あくまでも標準体型ですので、育つ環境や食事量によって個体差はでてきます。子犬の時期から運動量が多くたくさん食べる子は大きくなりますし、運動が苦手な子やあまり食べない子は小柄になります。
犬全体の大きさ分類で言うと「中型」なるのですが、日本犬では「小型」に分類されるというちょっと複雑な犬種です。

ちなみに僕は

体高:43㎝ 体重:13㎏

とても「小型」と言えるサイズじゃないね ww

ちなみに、「豆柴」というのは上記の標準体型よりも小さな個体のことを言うそうで犬種としては存在しません。なので「豆柴」だからといって必ず小さいわけではなく飼育環境によっては大きくなることもあります。

公園を歩く柴犬
スポンサーリンク

「柴犬」は「ダブルコート」といって毛の構造が二重になっています。長く硬い毛の下に短く柔らかい毛がびっしりと生えています。この「ダブルコート」のおかげで彼らは寒さに強いとされています。
「柴犬」は春と秋の2回換毛期を迎えます。冬が終わり夏に向けていらない毛を落としたり、冬に向け新しい毛をはやすために古いを毛落とします。

この換毛期、信じられないくらい毛が抜けます!ブラッシングを始めると終わりがありません。ずっと同じ所にブラシをかけているのに永遠に毛が抜ける・・・柴犬あるあるですよね。

換毛期でなくても1年を通して抜け毛の多い犬種となっています。毎日のブラッシングや適度なシャンプーで抜け毛をキチンと落としてあげることで皮膚の状態をキレイに保つことが出来ます。
ですが「柴犬」はとても皮膚が弱い犬種ですので、せっかくのブラッシングやシャンプーで逆効果になってしまうこともあります。皮膚を傷めないよう気を付ける必要があります。

自分の抜け毛を見つめる柴犬

柴犬の性格

笑顔の柴犬

一般的に「柴犬」をはじめとする「日本犬」は飼育しにくい犬種と言われています。なぜでしょう?
ここでは「柴犬」の性格をあるあるでご紹介したいと思います。柴飼いさんは共感される部分もあるのではなでしょうか。

■ベタベタ触られるのがキライ
過度なスキンシップが苦手な子が多いです。今そのタイミングじゃないっていうときに触ろうものなら飼い主にだってお構いなくキレます。ほどよい距離感を大事にしています。「柴距離」なんて言いますよね。ドックランでボッチになっている子も多いのではないでしょうか。

■知らない人が苦手
警戒心の強い「柴犬」はとにかく知らない人や知らない犬が苦手です。自分のテリトリーに踏み入ることも許しません。番犬に打ってつけの犬なのです。

■とっても勇敢
古くから狩猟犬として活躍してきた「柴犬」ですが、海外の狩猟犬と違い、自ら獲物を見つけて向かっていくのが仕事でした。そのため勇敢な性格とされています。その勇敢さが攻撃的な一面を見せてしまうときもあるので注意が必要です。

■集中力が無い
洋犬は飼い主の指示を聞き洩らさないよう常に集中状態にありますが、上記であげたように「柴犬」は狩りの際も自分で考えて行動をする犬なので、飼い主の指示に対する集中力は決して高くありません。同じことを繰り返す事も苦手です。躾の際は根気が必要となるでしょう。しかし根は賢いので一度覚えてしまえば二度と忘れる事は無いでしょう。それどころか覚えたことでどうやったらオヤツをたくさん貰えるのかなんてことを考えているかもしれません。ボール拾いも3回くらいで十分です。

■一途
飼い主だと認めた人を裏切りません。賢い頭脳をもっているので飼い主の言うことをしっかりと理解しています。言うことを聞かないのは、今その気分じゃないだけ、ちゃんと分かっています。
他の人には見せない、飼い主にだけ見せるデレ姿もあるはずです。

■頑固
食べ物、おもちゃ、散歩コースなどなど、独自のこだわりを持った子が多いです。これじゃなきゃ、とか こっちじゃなきゃとか、今はその気分ではないとか、頑固者が多いです。嫌なものは嫌なのです、俗にいう「拒否柴」ってやつですね。こうなったら梃子でも動きません。頑固なその姿までもカワイイ奴です。

上記であげたのはほんの一部です。総称的に言って「柴犬」とは自己が強いのです。飼い主にべったりと甘えるとか、聞き分けよく指示に従うというより、「自分がどうしたいか」「今の気分」のほうが勝っている気がします。犬なのに猫のような性格ともよく言われます。とはいっても、元々の個性や飼育環境によっても性格というものはひとくくりにはできないので、これにあたはまらない子もたくさんいると思います。

僕は全部あてはまるけどね

他の柴ワン達はどうかな?

スポンサーリンク

まとめ

抜け毛がひどくて、ツンデレで、分かっていても気分が乗らなければ芸もしません。褒められるのは嬉しいけれど、ベタベタ触られるのは嫌い。一人になりたいときもあるからほっといて欲しいとか、オヤツの時は妙に愛想がよくてあざとい・・・なんとも面倒くさくてカワイイのが「柴犬」です。「柴犬」はまだ歴史の浅い犬種です。一度絶滅しかけたこの日本固有種を守っていかなければなりません。この記事を通して少しでも「柴犬」の魅力が伝われば嬉しいです。

舌を出す柴犬

コメント